2021年07月19日

表情は大事


ある日のオンラインレッスンのお話です。
受講生が、画面が真っ暗のまま入室したことがありました。

ビデオをオフにしているのかなと思いましたが、ステータス表示では向こうの映像はオンになっているので、不思議に思って尋ねてみると、なんとipadを床に落としてカメラが壊れてしまったとか。しかも、携帯も不調で、それを使って代用にするのも無理でした。とりあえず音声は問題なく、私の顔やホワイトボードはちゃんと見えているということで、その回は音声だけで授業を行うことに。

顔を見ないでレッスンするのは初めてだったのですが、これが予想以上にやりにくく、ちょっと驚きでした。1対多数ならまだマシだったかもですが、1対1のレッスンは相手の反応や様子に合わせて授業をするので、沈黙になった時表情が見えないと、メモを取っているのか、それとも理解できなくて悩んでいるのか、あるいはボーッとしているのか(笑)が掴みきれないんですね。オンラインだと気配も感じ取れないですし。それに、英文を読んでいるときの視線の動きも分からないので、戻り読みしてそうとか、どの語に注目してそうなのかとかも把握できないので、なかなかもどかしいものがありました。

ちなみに、私のレッスンでは2台目のカメラを使って手元を映してもらうことにしています。これによって、例えば英文を訳している時に、指の動きを見れば、頭の中でどんな処理をしているのかとかが分かりますし、長文で「この問題の答えとなる箇所はどこにありますか」と尋ねた時に、答えを見つけるためにどのあたりを探しているのかが分かります。また、英文で句や節がどこで切れるのかも指差してもらえば済むので、こちらもないとかなり不便です。

というわけで、受講生の言葉からだけでなく、ちょっとした仕草や視線からいろんな情報を得ていることを、再認識した出来事でした。

結局、この受講生のiPadは修理に2週間かかり、もう一回ビデオなしでレッスンしましたが、ようやく修理できて通常のレッスンに戻りました。よかったです。

posted by blog at 10:50| レッスン

2021年06月02日

BULL その2


前回に引き続き、アメリカの法廷ドラマ「BULL」について。

タイトルに使われている"Bull"は、主人公の名前Dr. Jason Bullから来ています。

ただし、単語としてのbullにはよく知られた「雄牛」の他に「うそっぱち、たわごと」の意味がありまして、これを念頭にあえて主人公の名前とタイトルにしたのかもしれません。

Title sequence(タイトルやスタッフクレジットを表示するイントロ部分)でDr. Bullのモノローグがあるのですが、その中で彼は自分の仕事や裁判科学について説明したあと、締めに

"The verdict you get depends on me, and that's no bull."
「あなたの評決は私次第である。そして、それはたわごとではない」

と言っています。やっぱり、狙ってつけたんでしょうか。

それともう一つ、言葉遊びが出てきたので紹介します。

Dr. Bullは、模擬裁判のために、自分の施設内に法廷を模したスタジオを持っているのですが、裁判に勝利したあとそこで打ち上げのパーティーをやるというシーンがありました。

そのスタジオの裁判長席は、ちょっとした仕掛けがあり、外側が隠し回転扉になっていて、くるっとひっくり返すと中はミニバーになってて、酒のボトルがいっぱい出てくるのです。

チームメンバーの一人がそこからお酒を取り出そうとしたとき、Dr. Bullが近づいてきて、

"May I approach the bar?"

と聞きます。これが、言葉遊びになっているのですね。

実は、barは日本語でも「バー」というように、酒場や酒場のカウンターを指しますが、裁判用語にsidebarというのがありまして、これは「陪審団に聞こえないように検察官や弁護士が裁判長席のそばに行って、裁判長と協議を行うこと」を指します。そして、裁判官に対してそれを要求する場合は、

"May I approach?"とか
"May I approach the bench?"(この場合のbenchは裁判官席)

と言わなければならないことになっています。主人公のセリフはこれを引っ掛けたものと思われます。

ちなみに、"bar"自体も法律用語でもありまして、

法廷、被告席、法曹界、弁護士業

という意味があります。これを使って「司法試験」はthe bar examといいます。
あと、Oregon State Barといってもオレゴン州にある州立の酒場ではありません(笑)。弁護士会とかそういった団体です。

このほか、disbarは「〜弁護士の資格を奪う」の意味です。法廷ドラマでは時々出てきます。主人公はだいたい正義とか弱者を守るために法律ギリギリの捜査とか弁護することが多いので、「そんなことしたら、資格が剥奪されるわよ」とか仲間に言われちゃうわけで、その時に"You'll be disbarred."ですね。はは。


なお、上記のシーンはシーズン1のエピソード2の一番最後の方にあります。"May I approach the bar?"のセリフは、やはり洒落の部分を日本語にしにくいので、字幕では無難な言い方になっています。また、知らないと英語が聞き取れても、なんでいちいち「バーに近づいてもいいか」って聞くのか不思議ですよね。字幕みたいに「もらえるかい」とか「俺にもくれ」とか言えばいいわけで。ですので、元ネタが分かるとちょっと得した気持ちになります。Amazonビデオで見られますので、興味のある方はご覧ください!


posted by blog at 14:19| 英語関連

2021年05月24日

BULL その1

1年半ほど前にここでご紹介した、アメリカの刑事ドラマBosch。
去年の春にシーズン6を見たあと、続きを楽しみにしていました。

しかも、次のシーズン7がファイナル・シーズンになるそうで、配信されたら一気に見ようと待ち構えていたのですが、さすがに1年は長く、すっかり最近まで忘れてました(笑)。

が、つい先日「そういえば5月になったんだし、もうとっくに配信されてるやん」と思い出し、ホクホク顔でAmazonに行ったら、なんと、まだ配信されていませんでした。「あれ、なんでや」と思いましたが、やはりコロナ禍のせいでしょうね。巷でも映画の撮影や公開が遅れているという話も聞きますし。うーん、残念。

せっかくなので、Amazonビデオで何かドラマでも探して見るかと思って、いろいろ漁っているうちに、"BULL"というのを見つけました。

よくある裁判モノなのですが、面白いのは主人公が検事でも弁護士でもなく、裁判を有利にすすめる戦略を立てるコンサルタントというところです。科学と心理学を用いて陪審員のデータを分析し、陪審員の取捨選択から、法廷でどのような質問をすべきかまでを弁護士や検事にアドバイスし、顧客の望む評決を勝ち取るというお話です。

主人公役はMichael Weatherlyで、この人はNCISでAnthony DiNozzo役を演じていた俳優です。NCISも昔は好きでよく見ていたので、懐かしい顔です。

今のところ、シーズン1の4話まで見たのですが、なかなか面白いので今後も見続けようと思います。



posted by blog at 14:48| 英語関連